タイポ(タイムパフォーマンス)の落とし穴

昨日の注目したニュース三本の一番目は17歳少年による中学校での殺人未遂、次はG20よりも参議院集中審議に外相を出席させた参議院の判断、そして副業ブームを悪用して不正に所得税還付を受ける指南をした会社代表が東京地検に告発されたことだ。

中小企業診断士として最も関心があるのは所得税の不正還付指南。

タイムパフォーマンスは今の流行語だが、本音の部分は昔と変わらない。

「楽して儲けたい」だ。

副業ブームを悪用して不正に所得税還付を受ける指南をした会社代表が東京地検に告発された。

この会社代表は副業ブーム、大企業の副業解禁、の前から悪質な指南をしていたようだ。

マーケティングの視点ではタイムパフォーマンスは「楽したい」という心理を突くものだが、「楽して儲けたい」へと昇華すると倫理を踏み外して悪事を重ねることもある。

タイポの落とし穴に近づいてはいけない。

 

【補足 指南】

指南の語源は指南車に由来するとも言われます。

指南車とは文字通り常に南を向く車。皇帝が乗る御車です。

皇帝とて移動するには東西南北どこへも向かいますが、いったん目的地に着いたら北を背にして南を向きます。

仕事の関係で指南車の模型をいただきました。

一度南に向けると、そこからどの方向に動かそうと南を向くという歯車と発条(ぜんまい)が組み込まれた模型です。