春分の日、彼岸のお中日でお墓参りから帰ってきて、一息ついてのNHK正午のニュースは時間を拡大して岸田首相のウクライナ訪問を報じました。
昼のニュースの段階ではポーランドからウクライナのキーウに向けての列車に乗り込んだ首相の姿がありました。
岸田首相とゼレンスキー大統領の会談によって、日本はウクライナ支援の強化が本格化します。
プロパガンダに乗せられたかもしれませんが、ウクライナが負けることはあってはならず、G7はそのための協力を惜しみません。
小規模事業者の視点に立てば、ウクライナへの戦時中の支援と戦後の復興支援では復興支援の方が関わりやすいはずです。
戦時中の今、支援物資は食糧や衣類、薬剤・医療品、携帯型の発電機や防護服があげられ、これらの製品のサプライチェーンに組み込まれている小規模事業者は企業の中では少数派ですが特需が生まれています。
戦後の復興では道路、送電、上下水道、住宅などインフラ整備が急ピッチで進められ、日本政府としては資金援助とともに現場での実務に従事することになります。
そして工場建設、生産の業務提携や進出、商業の再生と業務提携や進出。
どの産業もウクライナと関りを持てます。
日本国内での人材募集、ウクライナで日本人従事者向けの生活環境支援、機材や資材の搬送や異国での現地調達など、国内の復興とは異なるノウハウが求められます。
この時ウクライナで通訳を担ってくれるのが日本に避難しているウクライナ人でしょう。
ウクライナの復興に携わって一旗揚げる小規模事業者がどんどん生まれるに違いありません。
正に仕事と縁起。
残念ながら日本政府の復興資金を直接受け取るおいしい仕事は大企業が独占するでしょうが、現地で活躍する真の功労者は気概ある小規模事業者です。
先走りしますが、復興の過程では、日本とウクライナの通商(貿易等)が事業の一つの柱になり、東欧諸国や中東へと商圏を広げる可能性もあります。
日本の小規模事業者がウクライナの復興で活躍する日が早く来ることを願います。