買い物に行く運転中、音声放送を聴いていたら興味深いテーマの番組が始まりました。
駐車場に着いて番組が終わるまで見入ってしまうほど面白いのです。
NHK「京コトはじめ」の今日のテーマは、「祈りに寄り添う 京の仏像」です。
飛鳥時代から始まる仏像の歴史を俯瞰する内容で、貴族の間で広まった阿弥陀信仰が浄土宗・浄土真宗を通じて庶民に広まったことは私には新しい知識です。
運慶から続く仏師集団が令和の仏像を制作している一方で、日本の初期の仏像は大陸、主に朝鮮半島で作られたものが渡来したそうです。
今年の大河ドラマで三河一向一揆が放送2回に渡るほどの重みづけされたように、歴史を知るのに宗教は不可分です。
生きている人の苦しみを救う薬師如来、死後の誰をも極楽浄土に導く阿弥陀如来は、宗派を超えて民間信仰でも定着しています。
なんとなく、お薬師さんは御利益があるよ、でもいいのですが、折に触れてこのような番組で正しい理解ができれば清福です。
無宗派、無宗教であっても日本の文化や風習を理解するのに若干なりとも仏教の知識は必要で、外国人に日本の名所古刹を案内するのに寺院、仏像、仏教は避けて通れません。
何度も見返したい番組でした。