著作権侵害は穀雨の雑草のごとく。AI活用は中小企業に活路

二十四節気の穀雨。

この時期の雨は穀物の成長を促進します。

七十二候では葭始生(あしはじめてしょうず)。夏季に水辺を覆う葦が新芽を出し一気に成長していくのでしょう。

最近、雑草のごとく問題が発生しているのが著作権の侵害です。

今回は内閣府の「若年層の性暴力被害予防月間」のポスターで、イラストレーターの作品との類似性を外部から指摘されました。

ポスターを制作した凸版印刷は指摘を認め、類似性のチェックが不十分だったと釈明しています。

予算の制約や社内のデザイン力のアピールのため、社内デザイナーを登用したのでしょうが、既存の作品との類似性を指摘されポスターを回収する事態になっては収益面で本末転倒です。

昨日は知的財産保護意識を指摘しましたが、意識が高くても膨大な世の中のデザインとの類似性チェックは社内だけでは難しくあります。

いうなればデザインの監査ですが、これこそAIの画像認識力に頼るべきでしょう。

AIが学習するには、膨大なポスターを読ませなければなりませんが、それを集める資金力があるのが大手印刷会社や出版社だと思います。

既に個々の企業や作家、作品の管理団体が独自のデータベースをもっているでしょうが、それらに登録されてない作品の方が多いでしょう。

 

巷にあふれている視覚的著作物(意匠ともいいます)のデータ収集となれば中小企業に仕事が生まれそうです。