耐震シェルターからミサイル防爆シェルターへ

今朝、北海道全域にJアラートが発出されました。

ニュース番組では、建物か地下に避難するようアナウンスしていたものの、田舎の木造の民家に住んでいては避難しようがありません。

木造の民家で窓のない奥の部屋に逃れても、ミサイルが近隣に落ちた際の爆風や高速で飛んでくる破片を防げません。

ウクライナはクリミア半島を占領された時からミサイル攻撃に備えて学校や集合住宅など各所に地下シェルターを設置してきました。

スイスやイスラエルは人口当たりの核シェルター設置率は100%だそうです。

翻って日本では核シェルターどころかミサイル防爆シェルターすら殆どありません。

耐震シェルターという商品があります。

東日本大震災後に建築業者が宣伝していました。

現在の建築基準法の前に作られた家屋は耐震基準を満たしていませんが、家屋全体を耐震化するのでなく一部屋だけ耐震化するのが耐震シェルターです。

一部屋だけ柱や梁を鉄骨にし、天井と床を鉄板に置き換える(実際には軽量化のために鋼のメッシュを使う)、いうなれば鋼鉄の箱を作るのです。

パニックルームやセーフティルームの地震に特化した簡易版です。

ミサイル防爆シェルターはもっぱら地下室で、その頑強さは耐震シェルターも兼ねます。

地上の建造物ではミサイルの直撃に耐えられないからです。

ミサイル防爆シェルターは企業向けの検討が緒についたばかりで、具体的な仕様は案すら公表されていません。

住居用の仕様策定はずっと先になるでしょうが、耐震化を兼ねる形で普及に助成金が出ることになるでしょう。

手ごろな値段の実用的なミサイル防爆シェルターを開発すれば、仕事に縁起です。